【ゾット帝国読解】3.4 カイト編 1章3話「ミサ登場」

今回はカイト編の1章3話「ミサ登場」について分析していきます。

魔法について

このエピソードでは2つの魔法が登場しています。

まず、ミサがカイトとネロを助けるために使った「ウォーターボール」という魔法です。浮遊する大きなシャボン玉状のシールドで味方を包む魔法でキャノン砲等の攻撃を吸収しているため、かなりの強度があると考えられます。

本編中に「馬はミサの魔法でゾット帝国騎士団の馬小屋に返したのはいいけどよ。」というセリフが存在することから、この世界には「物をワープさせる魔法」が存在することがうかがえます。

注目すべきは、ワープ魔法が存在するにも関わらず、禁断の森への移動手段として馬を使用しているという点です。また、禁断の森に到着した時点で馬をワープ魔法で返していることから、帰りの交通手段をどうするのか、という問題もあります。

厳密に言うとワープ魔法ではありませんが、移動の呪文として大衆に膾炙しているものとしてゲーム『ドラゴンクエストシリーズ』の「ルーラ」が挙げられます。この呪文は、術者が行ったことのある場所をイメージしなければならないという理由付けがなされており、町や城を行き先リストに加えるには一度中に入る必要があるります。

この世界のワープ魔法も、ルーラと同様に、一度行ったことがある場所でなければワープできないと考えるとつじつまが合います。ミサは禁断の森へ行ったことがなかったためワープが使えず馬で行くこととなり、帰りは自分たちの住む町までワープできるため馬を返した、という可能性が高いと考えられます。

移動手段について

高度な技術が存在する世界であるにもかかわらず、移動手段として馬を使用していることに疑問を覚える方もいらっしゃるでしょう。現時点では断定はできませんが、魔法への適性があれば11歳でも物をワープさせる魔法を使うことができるということは、自動車や列車といった交通手段はあまり発達していない可能性があります。

なお、ホバーボードに乗っていたと考えられるミサは別として、カイトやネロは馬に乗って移動したわけですから、当然のことながら乗馬の心得があるということになります。11歳で乗馬、と聞くと違和感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、我々が生きている現代日本においても小学生対象の乗馬スクールが多数存在しています。仮に自動車や列車といった交通手段が発達していないとすれば、この世界において乗馬は誰しもが習得している、生活する上で必要なスキルである可能性が高いと考えられます。

カイトの祖父について

このエピソードにおいて、カイトの祖父の存在が明かされます。

本編を読むと、カイトの祖父は冒険家であり、人生最後の冒険の際にラウル古代遺跡でクリスタルの首飾りを採取し、孫であるカイトにあげた、といったことが説明されています。

また、カイトは祖父の足跡を訪ねるため、祖父が残した冒険書に書かれていたラウル古代遺跡に来た、とも書かれており、カイトが禁断の森に来た動機がより詳細に判明します。

備考

文責:樋続虎徹

本編(削除済):http://ncode.syosetu.com/n2387co/4/

本編(復元版):https://ncode.syosetu.com/n1830fe/4/

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